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ローカライゼーション、言語、リスニング

Dylan Field、Figma共同創業者兼CEO

私は、カリフォルニア州ソノマ郡の田園地帯で生まれ育ちました。そこは間違いなく地球上で最も美しい場所の1つと言えます。幼少期は、家族で旅行することは多くありませんでしたが、私は常に異文化に魅了されていました。親しい友人の多くは移民で、彼らが私を家に招待し、料理や伝統、言い伝えを分かち合ってくれることに、いつも感謝の気持ちを抱いていました。

このような友人関係から、旅に出たいと思うようになったのですが、なかなかタイミングが合いませんでした。Evanと私がFigmaに取り組み始めた頃は、二人とも仕事に全力を注いていましたし、世界を見て回るチャンスがあるのは、ずっと先のことだと思っていました。

ありがたいことに、Figmaには別の計画がありました。初日から、週間アクティブユーザーの最大80%が米国外であることがわかったのです。世界的に、経済全体が物理的なものからデジタルなものへと移行していました。突然、誰もがデザインやソフトウェア、創造性を学ぶようになったのです。

世界中のデザイナーから学ぶ

自分たちのビジネスをもっと理解するため、世界中のお客様に会いに行き、Figmaをどのようにご利用いただいているかを聞くことにしました。こうした旅の数々が、さまざまな地域のユーザーの地域独特のニーズについて学ぶ良い機会になりました。また、すべての人に機会を与えるという道徳的責務などの私が最も大切にしている視点のいくつかが、この旅で形成されました。最終的には、これらの考えや経験が、『すべての人がデザインを利用できるようにする』というFigmaのビジョンステートメントにつながりました。

今日は、このビジョンを実現し、Figmaをよりグローバルな企業にするために、私たちが経験した3つのステップを紹介します。

日本への旅

すでにTwitterでご存じかもしれませんが、Figmaが日本に上陸しました。 法人化して東京にオフィスを構え(アジアで最初の拠点です)、優れた現地リーダーとして川延浩彰を起用しました。Figmaはすでに日本のお客様にご利用いただいていますが、他の地域に比べるとこれまで日本での利用はあまり多くありませんでした。私たちは、その理由を知りたいと思いました。

お客様との会話を通じて、Figmaを日本で普及させたいのであれば英語のみのアプローチではうまくいかないだろうということをはっきりと耳にしました。そこで弊社はFigmaを日本語にローカライズする作業を開始しました。そして現在ではすべてローカライズされた製品インタフェースやWebサイト、現地サポートを日本のお客様向けにご用意いたしました。 また、日本のお客様を最大限にサポートできるように、営業、マーケティング、コミュニティ、サポートなど、事業全体で採用を実施しています。

新しい体験をチェックし、Figmaの言語設定を日本語に変更する方法をご確認ください。

EMEAでの拡大

お客様のニーズを理解するためには、現地にいるFigma社員に勝るものはありません。そこで、ヨーロッパでのプレゼンスをさらに拡大することにしました。ロンドン・オフィスに加え、パリとベルリンにオフィスを開設しました。ヨーロッパでのプレゼンスを高めていくとともに、私たちのコミュニティにとって有意義で便利な言語サポートを拡大するための、新しい取り組みも続けていきます。

世界にたくさんのユーザーがいるため、初日からRTL言語サポートの要望があったことは想定していました。先日、ついにFigmaでRTL言語をサポートすることができました。

そして、先に弁明しておきますが、私たちはもっと早く多言語対応をするべきでした。おそらく、なぜこんなに時間がかかったのかと思われていることでしょう。

競合他社の中には、macOSのようなプラットフォームで構築することで、RTLを「無料」で実現しているものもありますが、Figmaのレンダリングスタック全体は、最適なパフォーマンスを実現するために、弊社のチームによってカスタム構築されたものです。また、独自のテキストレンダリングエンジンを持っているため、RTLのような機能を実現しようとすると、多くの機能をゼロから実装しなければなりません。

デザインの観点からは、RTLは思うほど単純ではありません。複雑なことの1つは双方向テキストで、例えば、アラビア語のテキストの中に英単語を入れるなどです。このような場合、テキストを正しくレイアウトすることが難しくなります。また、カーソルの移動、テキストの折り返し、経験則がうまく働かない場合などの対応を賢く選択する必要があります。

さらに、アラビア文字の中には、Figmaで通常扱う西洋のフォントよりもかなり複雑なものがあります。文字の形は、単語が関連する字形で始まるか、あるいは含まれるか、または終わるかによって変わることがあります。言語の方向の境界線にある文字は、時に曖昧になることがあり、複雑な発音区別符号(アクセント)を持つフォントも数多くあります。

最後に、RTLのサポート構築に尽力してくださった多くの開発者の方々に感謝申し上げます。Ahmad Al Haddad氏Saeed Alipoor氏は、Figmaコミュニティで最も人気のあるRTLプラグイン2 つを作成し、弊社のエンジニアリングチームと協力して、FigmaのRTL実装が彼らのプラグインで作成したテキストと互換性を持つように仕上げてくれました。また、この二人に加えて、エバンジェリストとして長年の経験を持つIdo Zaifman氏や、プラグイン作者である Tsurit Ben-Tsur氏、その他の数名の方々には、ベータプログラムの期間に、重要なバグ特定でお力添えいただきました。

使いながら成長する

Figmaは、すべての人がデザインし、作り、遊ぶことができる、包括的なスペースを目指して構築されています。2022 年の時点で、アメリカのハイテク企業はもちろん、アメリカ人についてもさまざまな固定観念が世界にあることを理解しています。Figmaが新しい市場に参入するにあたり、私たちは、謙虚さと学ぶ心構えを忘れないことを誓います。時に的外れであったり、努力が水の泡になったりすることがあるかもしれません。私の唯一の願いは、私たちが学び、より良くなれるように、失敗したら教えてほしいということです。

Figmaのお気に入りのフレーズの1 つに、『ブラウザで会いましょう』があります。この言葉は、招待状であると同時に行動を促すものでもあります。なぜなら、実に多くの方々がすでにブラウザにいて、顔を出し、とても優れた貴重なフィードバックを寄せてくださるからです。私たちは、皆様のサポートに感謝しています。また、Figmaに対する信頼を当たり前とは考えていません。

東京、パリ、ベルリン、さらにそれ以外の地域でも社員を募集しています。Figmaの詳細と募集中の職種についてはこちらをご覧ください。